- WiMAXのモバイルルーター
- ポケットWi-Fi
- WiMAXのホームルーター
- 通信大手のホームルーター
- 携帯電話のテザリング
- ケーブルTVインターネット
この記事では6種類の代替候補のメリットやデメリットを紹介し、あなたに合ったネット回線選びのお手伝いをします。
光回線の代わりになるネット回線6種類のメリット・デメリット
ネット回線 | メリット | デメリット |
---|---|---|
WiMAXのモバイルルーター | ・データ容量が無制限 ・屋外にも持ち運べる ・端末が安い |
・長時間の使用には向かない ・安定性が低い ・上り速度が遅い ・ゲームには向かない ・エリア内でも速度が遅い場合がある |
ポケットWi-Fi | ・利用料金が安価 ・端末がレンタルできる ・屋外にも持ち運べる |
・データ容量に制限がある ・下り/上りとも速度が遅い ・安定性が低い ・ゲームには向かない ・エリア内でも速度が遅い場合がある |
WiMAXのホームルーター | ・通信速度が速い ・データ容量が無制限 ・工事が不要 ・端末が安い ・有線接続ができる ・登録住所以外でも使える |
・上り速度が遅い ・ゲームには向かない ・エリア内でも速度が遅い場合がある |
通信大手のホームルーター | ・通信速度が速い ・データ容量が無制限 ・工事が不要 ・有線接続ができる |
・上り速度が遅い ・ゲームには向かない ・端末が高い ・登録住所以外で使えない ・エリア内でも速度が遅い場合がある |
携帯電話のテザリング | ・スマホだけで利用できる | ・通信速度が遅い ・スマホのバッテリーが消耗する ・スマホ料金が高額になる ・1台しか接続できない |
ケーブルTVインターネット | ・速度が速い ・データ容量が無制限 ・安定性が高い |
・工事が必要 ・提供エリアが限られる |
光回線の代替候補にはそれぞれメリット・デメリットがあります。
では、くわしく見ていきましょう。
WiMAXのモバイルルーターは持ち歩きをするヘビーユーザー向け
「WiMAXのモバイルルーター」とはWiMAXの回線をモバイルルーター(ポケット型Wi-Fi)で利用するインターネットサービス。
WiMAXの本家はUQ WiMAXですが、代理店であるプロバイダは20社以上あると言われています。
そのため、各社で値引き競争が激しく、ユーザーにとってはありがたい状況です。
WiMAXのモバイルルーターと光回線の比較
回線名 | 通信速度(平均) | 月額料金(税込み) |
---|---|---|
WiMAXのモバイルルーター (Speed Wi-Fi 5G X12) |
・下り:103.63Mbps ・上り:15.97Mbps ・Ping値:47.11ms |
・初月:1,375円 ・1ヶ月目以降:4,807円 (GMOとくとくBBの場合) |
光回線 | ・下り:300Mbps ・上り:250Mbps ・Ping値:15ms |
4,000~6,000円 |
※Speed Wi-Fi 5G X12のデータ引用元:みんなのネット回線速度
通信速度では光回線には劣りますが、月額料金はおおむね安く抑えることができます。
データ容量が無制限で外にも持ち出して使える
WiMAXは「3日で10GBまで」の制限が撤廃され、現在ではデータ容量が無制限です。
そのため、動画をまとめて鑑賞しても速度制限に引っかかることもありません。
また、モバイルルーターという端末の性質上、家の外に持ち出して使うことも可能。
外出先でスマホのギガ消費を抑えられるメリットも!
長時間の使用には向かない
WiMAXのモバイルルーターは本来、外で使う用途の端末です。
スマホと同じく充電して使うタイプなので、自宅で長時間ネット利用をすると充電が切れてしまいます。
コンセントに接続して充電しながら使うこともできますが、そのような使い方はバッテリーを痛めると言われています。
WiMAXのモバイルルーターがおすすめな人
- 通信費の節約のために外でも使いたい人
- 端末代を0円に抑えたい人
- データ容量無制限で使いたい人
ポケットWi-Fiは持ち歩きをするライトユーザー向け
ポケットWi-Fiは文字通り「ポケットに入るサイズ」の大きさのWi-Fiルーターであり、外での利用をメインに設計されています。
ポケットWi-Fiを提供するプロバイダは数え切れないくらいたくさんあります。
それぞれ端末の種類や月額料金はバラバラなので「どれかひとつ」を選ぶのはなかなか大変な作業です。
ポケットWi-Fiと光回線の比較
回線名 | 通信速度(平均) | 月額料金(税込み) |
---|---|---|
ポケットWi-Fi (ギガWi-Fi) |
・下り:17.99Mbps ・上り:10.61Mbps ・Ping値:46.0ms |
2,695円 (100GBプラン) |
光回線 | ・下り:300Mbps ・上り:250Mbps ・Ping値:15ms |
4,000~6,000円 |
※ギガWi-Fiのデータ引用元:みんなのネット回線速度
ポケットWi-Fiは下り/上りとも速度は遅め。
とはいえ、通常のネットやSNSの閲覧(投稿)には支障がないスピードです。
高画質の動画鑑賞にはやや心許ない速度ではありますね。
端末はレンタルだから購入費がかからない
ポケットWi-Fiの端末は「レンタル制」がほとんど。
プロバイダから端末を借りられるため、購入する必要はありません。
それにくわえてレンタル代も0円のプロバイダが多いため、端末にかかる費用は0円で抑えることができます。
データ容量の制限があるためゲームのダウンロードや動画鑑賞には不向き
ポケットWi-Fiは毎月「50GBまで」、「100GBまで」などのデータ容量の制限が設けられています(一部例外あり)。
そのため、大量にギガを消費する
- 動画鑑賞(YouTubeやNetflix等)
- PS4やPS5等のゲームのダウンロード
などをすればすぐに上限に達してしまいます。
そのため、軽くネットを楽しむ程度の人なら平気ですが、ヘビーユーザーには向いていません。
ポケットWi-Fiがおすすめな人
- 月額料金を抑えたい人
- 端末はレンタルで済ませたい人
- 長時間使わない
WiMAXのホームルーターは端末の安さと速度を重視するユーザー向け
WiMAXにはモバイルルーターの他に、家で固定回線代わりに使うためのホームルーターもあります。
家のコンセントに差すと、工事不要でネット回線が開通するタイプ。
WiMAXのモバイルルーターと同様にプロバイダが20社以上あるため、キャッシュバックなどの特典を付けてユーザーの獲得競争が激しく行われています。
WiMAXのホームルーターと光回線の比較
回線名 | 通信速度(平均) | 月額料金(税込み) |
---|---|---|
WiMAXのホームルーター (Speed Wi-Fi HOME 5G L13) |
・下り:177.53Mbps ・上り:29.5Mbps ・Ping値:45.43ms |
・初月:1,375円 ・1ヶ月目以降:4,807円 (GMOとくとくBBの場合) |
光回線 | ・下り:300Mbps ・上り:250Mbps ・Ping値:15ms |
4,000~6,000円 |
※Speed Wi-Fi HOME 5G L13のデータ引用元:みんなのネット回線速度
WiMAXのホームルーター(Speed Wi-Fi HOME 5G L13)の下り(ダウンロード速度)は一昔前の光回線と同レベルか、それ以上のスピードが出ます。
ただ、上り(アップロード速度)は下りに比べると低い数値……。
また、Ping値も光回線とはかなり差があるのが現実です。
端末は0円になるプロバイダもある
WiMAXのホームルーターはほとんどのプロバイダで27,720円(税込み)です。
しかし、「GMOとくとくBB WiMAX」をはじめ一部のプロバイダでは「36ヶ月間継続利用すると実質0円」になる制度があります。
WiMAXのホームルーターがおすすめな人
- 下り速度を重視する人
- 端末代を0円にしたい人
- データ容量無制限で使いたい人
通信大手のホームルーターは速度や安定性を重視するユーザー向け
通信大手3社が以下の名称でそれぞれホームルーターを販売しています。
- ドコモhome5G
- ソフトバンクエアー
- 楽天ターボ
こちらもWiMAXのホームルーターと同様に、家のコンセントに差すだけでネット回線が開通します。
通信大手のホームルーターと光回線の比較
回線名 | 通信速度(平均) | 月額料金(税込み) |
---|---|---|
ドコモhome5G | ・下り:168.88Mbps ・上り:19.44Mbps ・Ping値:47.08ms |
4,950円 |
ソフトバンクエアー | ・下り:111.56Mbps ・上り:9.2Mbps ・Ping値:43.76ms |
・1~24ヶ月目:2,970円
・25ヶ月目以降:5,368円 |
楽天ターボ | ・下り:101.16Mbps ・上り:38.77Mbps ・Ping値:50.51ms |
・6ヶ月間:0円
・7ヶ月目以降:4,840円 |
光回線 | ・下り:300Mbps ・上り:250Mbps ・Ping値:15ms |
4,000~6,000円 |
※ホームルーターのデータ引用元:みんなのネット回線速度
ドコモhome5Gは光回線の約半分ほどのスピードがでます。
月額料金は3社とも5,000円ほどが相場ですね。
下り速度が速くてデータ容量も無制限
下り速度はWiMAXのホームルーターと、ほぼ同格(ドコモhome5Gの場合)。
使い勝手もWiMAXのホームルーターとほぼ同じで、工事不要・データ容量も無制限で使い放題です。
端末本体にLANポートが付いているため、オプション無しで有線接続も可能です。
登録住所以外で使う場合は変更手続きが必要
WiMAXのホームルーターと違う点は、登録住所以外では使えないところ。
引っ越しなどで契約時に登録した住所以外で使う場合は、住所変更届が必要になります。
通信大手のホームルーターがおすすめな人
- 下り速度を重視する人
- 有線接続をしたい人
- データ容量無制限で使いたい人
携帯電話のテザリングは一時しのぎ
「携帯電話のテザリング」とは、スマホをモバイルルーター代わりに使ってパソコン等をネット接続させる機能のこと。
回線はスマホのものを使い、通信量もスマホ代に加算されて支払うことになります。
携帯電話のテザリングと光回線の比較
回線名 | 通信速度(平均) | 月額料金(税込み) |
---|---|---|
携帯電話のテザリング | ・下り:30Mbps ・上り:15Mbps ・Ping値:30ms |
各スマホ会社で契約している料金設定によって変化 |
光回線 | ・下り:300Mbps ・上り:250Mbps ・Ping値:15ms |
4,000~6,000円 |
携帯電話からWi-Fiでテザリングした場合、上記の速度がだいたいの平均値となります。
光回線と比べると遅いですが、通常のインターネット利用なら問題がないレベルです。
スマホだけあればテザリングが可能
テザリングに必要な端末は普段お使いのスマホのみ。
どこかの会社と契約する必要はなく、専用の端末も不要です。
同時接続は一台まで
テザリングでネット接続できる機器は基本的に一台のみ。
テザリング中はスマホの電源は入りっぱなしになるため、バッテリーは消費しますし消耗します。
1日に何時間も使うようなヘビーな使い方には向かず、あくまで一時しのぎの使い方に限定されるでしょう。
とても光回線の代わりになるとは言えません。
携帯電話のテザリングがおすすめな人
- 他の回線を引くまでの緊急に使いたい人
- 家でネットは短時間しか使わない人
ケーブルTVインターネットは安定性を求める人向き
ケーブルテレビインターネットは、テレビ放送を配信するケーブルで各家庭をネット接続するサービスのこと。
ケーブルテレビ会社のオプションサービスとして用意されています。
ケーブルTVインターネットと光回線の比較
回線名 | 通信速度 | 月額料金(税込み) |
---|---|---|
ケーブルTVインターネット (J:COM) |
・下り:314.23Mbps ・上り:51.54Mbps ・Ping値:22.02ms |
・6ヶ月間:1,900円 ・7ヶ月目以降:5,258円 (スマートお得NET 1Gの場合) |
光回線 (平均値) |
・下り:300Mbps ・上り:250Mbps ・Ping値:15ms |
4,000~6,000円 |
※J:COMのデータ引用元:みんなのネット回線速度
各ケーブル会社やプランによりますが、光回線と同レベルの下り速度が出ます。
月額料金も光回線と同額か少し安いくらいが相場ですね。
安定性の高さは光回線並み
ケーブルテレビインターネットは光回線と同じく有線で各家庭まで繋がっています。
WiMAXやポケットWi-Fiは無線のため回線が途切れることは多々あります。
その点、ケーブルテレビインターネットなら安定性に優れるため、リモートワークのWEB会議などでも安心です。
提供エリアが限られる
ケーブルテレビインターネットは限られた地域でしか提供されておらず、利用できないエリアも広範囲に存在します。
また、光回線と同様に工事が必要であり、光回線が使えない場所ではケーブルテレビインターネットの回線工事も不可能な場合もあるでしょう。
ケーブルテレビインターネットがおすすめな人
- 光回線並みの速度を求める人
- 安定性を重視する人
- ケーブルテレビの放送にも興味がある人